中世・古代の建築物を復元する3次元モデルの自動生成(仮想都市,複合現実感,及び一般)

概要

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発掘調査の成果を住民に現場で説明することや古の街並みを復元する町並み整備案等を住民へ公開することが、合意形成の観点から、ますます重要視されている。このとき、遺跡や古の街並みを構成する中世・古代の建築物等の平面図や地図の公開や難解な文章による説明では、専門家でないと遺跡のイメージを思い浮かべることは困難である。合意形成のためには、3次元イメージを具体的に共有できる詳細な3次元モデルが有効である。ところが、現在、この3次元モデル作成には、多大の手作業による3次元モデリング作業が必要である。そこで、この作業を省力化するために、3次元モデルを自動生成するシステムを開発することを目的とする。3次元モデルの元となるものは、GISが管理する電子地図上の建物境界線で、建物境界線上の不要な頂点の削除等の前処理を行う。この前処理されたデータに基づいて、建物の屋根や窓等の部品を作成するために適切なサイズの基本立体の生成、窓をあけるため等の基本立体へのブール演算、部品の回転と位置決め、3次元モデルを自動生成する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-09-27