コミュニティにおける情報開示及び合意形成を図るGISベースの3次元仮想都市の構築

概要

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都市空間の3次元モデルである「3次元仮想都市」は、広範囲の分野で利活用が期待される重要な「情報基盤」である。この仮想都市構築のためのデータ取得・モデリングには、膨大な時間とコストがかかる。本論文では、最新のコンピューター技術であるGIS(地理情報システム)、CGとインターネットの各技術を活用・統合して、3次元仮想都市を半自動的に生成する方法を提案する。生成される仮想都市は「都市情報システム」として広く市民や專門家に、都市情報を情報開示、それらを基に,公共事業等において合意形成を図ることができる。例えば、公共事業の3次元ビジュアライゼーションを行いインターネットを介して公共事業の情報開示をすすめ、事業計画への市民参加、合意形成を図ることが可能である。本論文では、2次元GISにおいて、その管理する地図上の敷地や建物などのオブジェクトの位置や属性データを抽出して、そのデータに基づいて3次元CGを自動生成して3次元仮想都市を構築するまでのプロセスを述べる。構築した仮想都市を括用する事例として、都市計画における制度と規制が町並みにどういう影響を及ぼすかのシミュレーションを行った。
1999-11-20