発達支援の視点に立った障害乳幼児療育体系の検討〈特集:障害者自立支援法と乳幼児療育の課題〉
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概要
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2009年の「障害者自立支援法」見直しに向けて、障害乳幼児の療育体系に関して、厚生労働省が検討を開始している状況を踏まえ、障害乳幼児と家族にとってどのような療育体系が求められるのかを検討し実践することは関係者にとって急務と言える。どのような療育体系が求められるのかを検討するに当たり、まずは、「障害者自立支援法」の策定過程において厚生労働省が示した論点及び、1995年の「発達支援センター」構想を検証し本格的な構想を提起した「宮田報告」に見られる論点を整理し検討した。その上で、障害乳幼児の発達を支援し、保護者のニーズに真に応えるとはどういうことかを検討し、年齢と障害、そして子どもの家族の必要性を踏まえた柔軟な療育体系のあり方について提起した。財源問題を中心に据えるのでなく、子どもたちの豊かな成長、発達を基軸に据えた障害乳幼児の療育体系とはどのようなものかを提起した。今後の関係者の検討を期待したい。
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