軽度発達障害児の保育実践:仲間とともに育つU<事例研究>
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概要
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4歳の夏に「ADHDの特性が強い」と診断を受けたUを含めた集団生活において集団での活動のあり方を吟味し、集団内での子どもどうしの他者認識を広げながら、U本人に対してもていねいな取り組みを進めた保育所の2年間と、その後の学童保育所での2年間の実践をとおして、軽度発達障害児を含めた集団保育のあり方を検討した。「言語による調整力が弱くけんかが絶えない」「思いどおりにならないと飛び出す」「一番でないとダメ」「自分の視点からしか他児の行動を評価できない」といった問題をもっていたUだが,生活やルールをわかりやすくするといった個別的配慮とともに,集団生活における仲間との肯定的な関係づくりによって、2年生の時点では、仲間の思いを理解し、自分の気持ちを言語化するとともに、集団内での自分の位置に自信をもち肯定的な自己評価が可能となった。
著者
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