臨床免疫学におけるFluorescence Activated Cell Sorter (FACS)の応用(話題)
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概要
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Fluorescence activated cell sorter (FACS)を利用して,ヒトの末梢リンパ球の免疫学的分析の試みを行った。ヒトのT細胞を細分類するマーカーとしてFcリセプターや,脳と関連したT細胞抗原(BAT ; brain associated Tcell antigen),自己免疫疾患の患者血清中に存在するNTA(natural thymocytotoxic autoantibody)と反応する抗原などを指標とした。各種自己免疫疾患の患者や,癌患者の末梢T細胞の質的変動を上述のマーカーを指標として調べた結果,正常人の末梢T細胞と比較し,質的に著るしい変化が観察された。また,上述のマーカーに対する抗体とFACSを利用して,T細胞性の腫瘍(白血病など)の表面抗原の検索を行い,ある種(Sezary症候群など)のT細胞性の腫瘍に特徴的な抗原を見い出した。
- 千葉大学の論文
著者
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河田 誠
千葉大学医学部産科婦人科学教室
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奥村 康
東京大学医科学研究所付属病院
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河田 誠
千葉大免疫
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大森 景文
千葉大免疫
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奥村 康
東京大学医学部血清学
-
奥村 康
東京大・血清
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大森 景文
千葉大学医学部免疫研究部
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