純同化率の季節的変化が水稲の生育に及ぼす影響

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概要

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作季と収量との関係,収量の地域性などを解析する基礎資料を得るため,水稲極早生種フジミノリを5段階の作季を設けて栽培し,純同化率の季節的変化が乾物増加に及ぼす影響を検討した。結果を要約すれば次のとおりである。1.4葉期から頴花分化期頃までの乾物増加率は,葉量の支配的影響を受けて炭化したが,玄米の生産に重要な役割を果すと考えられる種孕期以降の乾物増加率は,純同化率の支配的影響を受けて推移した。2.純同化率の生育に伴う変化と季節的変化との間には密接な関係が認められた。また,作季異にする稲のある一定の生育期における純同化率は,純同化率が季節的に高い値を示す時期に経過するほど大になつた。3.以上の結果から,純同化率の季節的変化が収量の成立に及ぼす影響はかなり大きいであろうと推察される。
日本作物学会の論文
1969-12-25

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