大豆さび病に関する研究 : 第1報 品種の抵抗性について
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概要
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(1)農林省指定の特性検定試験の一環として,昭和28年から36年までの9年間,当農試本場および久万分場において行なった大豆さび病特性検定試験の結果を総括し,合計198品種について,さび病に対する抵抗性を判定した。(2)抵抗性の強弱判定は,年次・場所ごとに病斑面積歩合を用いて罹病程度の判別図を作り,これより求めた分級基準によって判定した。これによれば,年次・場所ごとに変動する発生量を比較的よく分類することができ,供試各品種について実用的な抵抗性をある程度判別することができた。(3)抵抗性の強弱を判定した結果,全般的には「中」から「強」に属するものが「中」から「弱」に属するものより多く,また,早生種には抵抗性強の品種が多く,中生種には抵抗性弱の品種が多く,晩生種には前2者の中間的な品種が概して多かった。(4)早生品種群の抵抗性が一般に「強」と判定されたか,その多くは早熟に基づく逃避性に由来するのではないかと想像された。
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