青刈ソルガムに含まれる部位別青酸含量の推移について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ハイブリッドソルゴーについて経時的に部位別の青酸含量を分析して次のような結果をえた。1.ソルゴーの全青酸含量は1番刈期,2番刈期とも生育初期にきわめて高く,生育が進むに伴って減少した。2.部位別青酸含量は生長点の低い生育初期には茎>葉>葉鞘の順であるが,生育が進むに伴ってこの順位は異なり,1番刈期で播種後約55日,2番刈期で刈取後45日より葉>茎>葉鞘の傾向がみられた。葉部の含量は地上部全体の青酸含量ときわめてよく相似し,実用的には葉部の分析によって全体の青酸含量を推定することが可能である。3.ソルゴーの葉の葉位別青酸含量は日数の経過とともに低下した。また全葉の層別含量は上層葉>中層葉>下層葉の順で,上層葉は後期まで青酸含量が高く,同一葉中においても先端ほど含量の低い傾向を認めた。4.青酸の家畜に対する安全限界を500ppm以下とした場合,栽培,環境条件によって多少異なるが,ハイブリッドソルゴーでは1番刈期で播種後50日,2番刈期で刈取後約37日の生育期間を必要とすることが認められた。
- 1969-08-20
著者
関連論文
- 窒素施用量と刈取回数の差異が混播収草の草生並びに収量に及ぼす影響 (第120回 講演会)
- 青刈ソルガムに含まれる部位別青酸含量の推移について
- 20.青刈ソルガムの再生におよぼす栽培条件の影響(牧草・青刈類の栽培,第18回発表会講演要旨)
- 生育各期の乾燥がグレインソルガムの生育・収量・葉の水分ポテンシャルにおよぼす影響
- グレインソルガムの旱ばつ軽減対策としてのマルチの効果
- 灌漑水量差がグレイソルガムの生育・収量に及ぼす影響
- グレインソルガムの栽植密度差が旱ばつ期の水分ポテンシャル, 拡散抵抗ならびに穀実収量に及ぼす影響
- グレインソルガムの旱ばつ下における水分ポテンシャル, 拡散抵抗と穀実収量の品種間差異
- グレインソルガムの初期生長ならびに種子の肥大におよぼす気温の影響
- 青刈エンバクの生育特性に関する研究 : エンバク品種の収量性について