オーチャードグラスの採種に及ぼす栽植密度と施肥量の影響

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概要

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オーチャードグラスの採種量について,栽植密度,施肥量などの要因がどのような影響を及ぼすかについて試験を行ない次のようなことがわかった。1.採種に及ぼす栽植密度の影響は直播と移植で異なり,採種2年目では有意な差はみられなかったが,初年目および2年間総合では直播の場合は疎植で多く,移植の場合には密植で多かった。2.多肥の効果は2年間を通じてみられ,多肥によって出穂茎数が増加することが採種量を増すものと考えられた。3.直播と移植では,2年間を通じて移植の方が採種量が多かった。しかし,年次との間に交互作用がみられ,直播では2年目が1年目よりも採種量が多く,移植では1年目の方が2年目よりも多かった。4.採種量構成要因と考えられる出穂茎数,粒数,粒重の諸形質に分解してみると,1年目の採種量が2年月より多かったのは粒重の増加によるもので,また多肥によって出穂茎数が増加し,直播と移植では移植の方が出穂茎数,粒数が多く,したがって採種量が多くなったものと考えられる。
日本草地学会の論文

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