那須地方に於ける有用野草に関する研究

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概要

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(1)那須山、高原山山麓より当場附近までの間に分布するイネ科及びマメ科の野草について調査を行つた。調査の結果、イネ科51種、マメ科20種について標高別の各草種の分布状況を明かにし、その適応性に就て考察を加えた。(2)外国より導入された牧草類でこの地方の原野、路傍等に定着した草種についても同様な調査を行つて、その分布状况を明かにした。この地方に定着せる牧草類はイネ科10種、マメ科4種が確認された。(3)植生環境別の草種の分布調査の結果より7つの異つた条件に分けて、それぞれ各草種の適応性の分類を行つた。(4)主要有用野草について自然植生のまゝの各特性の調査を行い草の主要生長期間を中心として夏型、冬型、周年型、中間型の4つに区分し、それぞれの型に属する草種を分類した。これらの中、夏型の一部及ひ冬型、周年型、中間型の草種の中には育種上有望なものが可なり見受けられる。
日本草地学会の論文

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