前立腺癌病期診断における画像検査の有用性の検討 : 不要なCT,骨シンチグラフィを省略する指標の作成
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概要
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(目的)CT,骨シンチグラフィは新規前立腺癌ステージングの際に行われることが多いが,PSAが低値である患者においてCT,骨シンチグラフィで遠隔転移を診断することは非常に少ない,今回我々は新規に診断された前立腺癌患者をretrospectiveに検討することにより前立腺癌ステージングにおける不要なCT,骨シンチグラフィを省略する指標の作成を試みた.(対象と方法)1998年9月から2004年6月までに当院で新たに診断された前立腺癌患者211例中,病理組織学的に確定診断されCT,骨シンチグラフィを施行していた208例を対象とした.CTにおけるリンパ節転移陽性の有無,骨シンチグラフィにおける骨転移陽性の有無を全症例について集計し,PSA,局所臨床病期(T分類),生検時Gleason scoreと転移陽性率の関連性について検討した.(結果)全症例に対するリンパ節転移陽性率は9.1%(19例/208例),骨転移陽性率は14.9%(31例/208例)であった.PSAのみを用いた検討ではリンパ節転移はPSA20ng/ml以下の症例では認めなかったが,骨転移はPSA20ng/ml以下で109例中2例(1.8%)に認めた.ただPSAとGleason scoreを併用した検討でPSA20ng/ml以下かつGleason score 7以下の症例あるいはPSA20ng/ml以下かつ限局性(cT1-2)であれば骨転移は認めなかった.(結語)新規に診断された前立腺癌患者の病期診断においてPSA20ng/ml以下かつ限局性(cT1-2)かつGleason score7以下であればCT,骨シンチグラフィは省略できる可能性がある.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 2007-09-20
著者
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藤本 清秀
奈良県立医科大学医学部泌尿器化学
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平尾 佳彦
奈良県立医科大学医学部泌尿器化学
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平尾 佳彦
奈良県立医科大学
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米田 龍生
奈良県立医科大学泌尿器科
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松本 吉弘
奈良県立医科大学医学部泌尿器科
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米田 龍生
松阪中央総合病院(厚生連)
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藤本 清秀
奈良県立医科大学 泌尿器科
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松村 善昭
三重県厚生連松阪中央総合病院
-
雄谷 剛士
三重県厚生連松阪中央総合病院
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松本 吉弘
三重県厚生連松阪中央総合病院
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丸山 良夫
三重県厚生連松阪中央総合病院
-
雄谷 剛士
奈良泌尿器腫瘍研究グループ
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松村 善昭
天理よろづ
-
松村 善昭
奈良県立医科大学 泌尿器科
-
松村 善昭
松阪中央総合病院(厚生連)
-
丸山 良夫
松阪中央総合病院泌尿器科
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丸山 良夫
三重県厚生農業協同組合連合会松阪中央総合病院 泌尿器科
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丸山 良夫
松阪中央総合病院(厚生連)
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米田 龍生
奈良県立医科大学
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