火災及び火焔による死亡率の統計的分析,1968〜2004年
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概要
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1968年から2004年の人口動態統計資料を用いて、火災及び火焔(以下、火災と略)による死亡率の統計的分析を行い、以下の結果が得られた。火災による年齢調整死亡率は男女共に年次と共に減少しているが、男子の方が女子より2倍高いことが明らかになった。「住宅火災」、「着衣の発火による不慮の事故」、「住宅内で使用されている火による不慮の事故」、「その他の建物又は建造物の火災による不慮の事故」、「高可燃物の引火による不慮の事故」による年齢調整死亡率は男女共に年次と共に有意に減少していた。減少率が一番大きい死因は「着衣の発火による不慮の事故」であった。死亡率の季節変動は大きく、1月の火災死亡率は8月の値より4倍も高い値が得られた。死亡率の地域格差は男子の方が女子より大きかった。男子は高知県と青森県で高い死亡率が得られた。女子も高知県で高い死亡率が得られたが、神奈川県と沖縄県の女子の死亡率は低い値が得られた。全ての死因について男女の平均死亡年齢は同程度であった。
- 2007-03-31
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