大豆複合脂質に関する基礎的研究
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概要
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脂質は3つの基本的機能(エネルギー源,膜構成成分,シグナル分子)を持ち,脂質研究の重要性は益々高まっている。その基本的な機能は,脂質の中でも特に複合脂質といわれているグループが深い関わりを持っている。複合脂質は大きくリン脂質と糖脂質に分類され,高機能性成分として多方面から検討が加えられ,現在に至っている。本研究では総脂質の約15%を複合脂質が占めるといわれている大豆子実を機能性成分素材として位置付け,その分布の特徴について検討し,以下の結果を得た。1.ガングリオシド量は49.2μg NeuAc/g dry tissueと低い数値を示した。溶媒分画の結果から比較的疎水性の強いガングリオシドの存在が推定された。2.中性糖脂質の主成分はセラミドモノヘキソシドで,全体の33.0%を占めていた。このCMHは構成脂肪酸の違いにより,フレノシン型とケラシン型の2成分の混合体であった。3.リン脂質の主成分はホスファチジルエタノールアミンとホスファチジルコリンの2成分で,文献では高濃度に含まれていたホスファチジルイノシトールは低い結果であった。
- 昭和女子大学の論文
- 2006-12-01
著者
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