地域間格差と金融
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概要
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地域間所得格差の問題はさまざまな視点から分析されている。本稿では,主としてジニー係数を用いて,1.地域間所得格差への金融要因の影響,2.経済成長率の上昇は地域間所得格差にどのような影響を与えるか,3.地域間格差に影響を与える金融要因として,地域間の各種金融資産および金融機関の店舗配置の不平等をジニー係数で測定して,地域間格差との関係を分析している。分析結果は,ジニー係数と変動係数の相関関係は高い,名目経済成率の上昇はジニー係数を上昇させる,都市型金融機関の店舗配置は地域的な偏りがあり,郵便局や地方銀行は偏りが小さい等である。しかし,取り上げた金融変数(資産選択および店舗配置の平等度)では,地域間所得格差との関係は明確ではなく,予備的な分析と位置づけられる。
- 2006-09-30
著者
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