アクチニダイン・アイソザイムにより触媒されたN-α-Cbz-L-Lysine p-ニトロフェニルエステル加水分解反応の定常状態および前定常状態の速度論的解析
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概要
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キウイフルーツ(Actinidia deliciosa)果実から、システイン・プロテアーゼであるアクチニダインのアイソザイム2種類(AC-1とAC-2)を陰イオン交換クロマトグラフィーにて単離精製した。各アイソザイムの定常状態と前定常状態の酵素反応を、合成基質であるN-alpha-carbo-benzoxy-L-lysine p-nitrophenyl esterを用いて、ストップトフロー法により測定して解析した。AC-1とAC-2の両者において、アシル化反応に伴うバーストを観測し、酵素反応が少なくとも三段階で進むことを明らかにした。両アイソザイムの酵素反応の律速段階は脱アシル化反応であり、k_<cat>はk_<+3>に近似できた。AC-1のk_<cat>/k_mとK_<+2>/k_m^<acyl>は1.83μM^<-1>・s^<-1>と8.63μM^<-1>・s^<-1>であり、それぞれAC-2の値の2倍であった。このことから、AC-1のアシル化酵素中間体はAC-2のそれより安定であることが示唆された。
- 2002-07-30
著者
-
森本 康一
近畿大学生物理工学部生物工学科
-
森本 康一
Department Of Biotechnological Science Kinki University
-
田村 将也
Department of Biotechnological Science, Kinki University
-
外村 辨一郎
Department of Biotechnological Science, Kinki University
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外村 辨一郎
Department Of Biotechnological Science Kinki University
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田村 将也
Department Of Biotechnological Science Kinki University
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