生育期間の2分割による裸麦イチバンボシの出穂期予測
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概要
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1.播種期から出穂期の期間を2分割することで,裸麦イチバンボシの出穂期予測を試みた.生育前期は播種後の積算温度により,それ以降の生育後期は日平均気温と日長を用いた2次元ノンパラメトリック回帰で解析したDVR-気温・日長曲線で予測モデルを作成した.2.出穂期の予測誤差は,生育後期の計算開始日が播種期及び単純積算温度250〜500℃で大きな差は見られなかった.しかし,有効積算温度60〜140℃では予測精度が劣った.3.生育後期のDVR-気温・日長曲線は,計算開始日が播種期の場合や播種期からの単純積算温度で250〜350℃,及び有効積算温度で60〜140℃において高温下で著しくDVRが低下した.4.単純積算温度400℃では,生育後期のDVR-気温・日長曲線は,日長が長いとDVRが高く,また気温は11℃まではDVRが増加するが,それ以上では若干低下した.生育前期が単純積算温度450〜500℃では,高温下でもDVRが増加したが,生育後期の計算開始日が3月の場合もあるため,単純積算温度で400℃を採用した.この時の出穂期の予測誤差は,範囲が-5〜6日,その標準偏差が2.8日であった.5.Windows 95/98で作動するパソコンプログラムを作成した.予測対象となる場所の緯度と当年の11月1日から予測日までの日平均気温があれば出穂予測が可能である.
- 1999-12-25
著者
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