ビタミンK研究 : 医学・生物学における新たな展開
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Vitamin K was originally identified as an essential cofactor for activation of blood coagulants, and thereafter, it was found to activate anti-coagulants as well. Thus, vitamin K has now been recognized to play pivotal roles in the regulation of blood coagulation system by through participating into γ-glutamyl carboxylation of several vitamin K-dependent proteins. As a momentum with the finding of its bone-fracture healing potency, it became evident that vitamin K is deeply involved in the calcification of skeletal tissues and vasculatures, resulting in the discoveries of osteocalcin, matrix gla protein (MGP) or protein S in these tissues. Intriguingly, osteocalcin in bone promotes calcification while MGP in cardiovascular endothelial cells inhibits calcification. This phenomenon resembles the vitamin K actions on coagulants and anticoagulants in the blood coagulation system, and makes us feel that complicated regulatory systems via interacting with vitamin K may exist in the body. Beyond carboxylation, vitamin K has been found to modulate the transcription factor (Msx2)-related gene expression via binding to nuclear receptor (SXR/PXR) in target cells. These findings should contribute to the elucidation of novel molecular mechanism of vitamin K action on the inhibition of cancer cell proliferation, the suppression of cancer cell metastasis and invasion, and the induction of apoptosis not only in cancer cells but also in normal cells.
- 2007-09-25
著者
-
岡野 登志夫
神戸薬大・衛生化学
-
岡野 登志夫
神戸薬科大学衛生化学研究室
-
岡野 登志夫
神戸薬大・薬
-
Okano Toshio
Department Of Hygienic Sciences Kobe Women's College Of Pharmacy
-
岡野 登志夫
神戸薬科大
関連論文
- 1-II-2 新規ビタミンK誘導体による核内受容体SXRを介した転写活性の検討(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-I-19 思春期男女のビタミンDおよびカルシウム栄養と骨密度に関する5年間の追跡調査(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-I-26 血清PIVKA-IIおよびucOCを用いた重症心身障害者のビタミンK不足状態の検討(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 日本人の脂溶性ビタミンの食事摂取基準(2010)(日本人の食事摂取基準(2010年版))
- 1-II-4 マウス大脳由来神経幹細胞のニューロン分化に対するビタミンKの作用(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-II-21 環状モノテルペンを組み込んだ9Z-レチノイン酸誘導体の合成と転写活性(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-I-11 ビタミンD誘導体の軟骨細胞分化に対する作用 : CYP27B1 knockoutマウスを用いた解析(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-I-12 精巣におけるビタミンDおよびビタミンD-25位水酸化酵素CYP2R1の作用解析(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 1-II-3 イソプレニル側鎖を有する脂溶性リガンドのSteroid and xenobiotic receptor (SXR)を介した遺伝子発現調節作用(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- 2-IV-27 ヒトCYP27B1およびCYP24によるビタミンD-3位水酸基異性体の代謝(第56回大会一般研究発表)
- ビタミンDの3位水酸基異性化酵素の酵素化学的性質に関する検討
- 活性型ビタミンD3 (特集 すべての医師のための骨粗鬆症診療ガイド2010) -- (骨粗鬆症の治療法)
- Improvement of Vitamin D Status in Japanese Institutionalized Elderly by Supplementation with 800 IU of Vitamin D_3
- ビタミンK研究 : 医学・生物学における新たな展開
- 3.新しいA修飾アナローダ,2α-置換-1,25-ジヒドロキシビタミンD_3 およびその20-エピマーのデザイン,合成,立体配座解析,および活性評価
- 1-III-7 後期高齢者を対象としたビタミンD_3介入によるビタミンD栄養状態の検討(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 血清25ヒドロキシビタミンD測定の標準化に関する日本臨床化学会栄養専門委員会の見解
- 1-III-8 CYP27B1遺伝子欠損マウスを用いたビタミンD誘導体の骨形成作用の解析(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 1-IV-5 25-ヒドロキシビタミンD-1α位水酸化酵素遺伝子欠損マウス(CYP27B1-KO)の作出および表現型解析(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- 2-I-25 Helicobacter pylori感染に対する1α-hydroxyvitamin D_3長期投与の効果(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 2-II-15 要介護高齢者におけるビタミンD摂取量と血中濃度の比較検討(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- 2-IV-17 日本人におけるビタミンD栄養の調査研究 : 高齢者女性を中心として(第56回大会一般研究発表)
- ビタミンDと骨粗鬆症(ビタミンと高齢者[II])
- 1-III-4 曲率解析法を応用したビタミンK栄養の評価法の開発(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 日本人における血中ビタミンD濃度とその臨床的意義 (特集 ビタミンDと骨粗鬆症)
- 2-IV-20 血中250HD濃度およびPTH濃度を指標とした女子大学生のビタミンD栄養の評価(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
- 1-III-6 重水素標識化ゲラニルゲラニルニリン酸を用いたメナキノン-4の生合成反応機構の解析(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
- Low plasma phylloquinone concentration is associated with high incidence of vertebral fracture in Japanese women
- 骨折予防からみたビタミンKの栄養状態 (第9回日本骨粗鬆症学会 シンポジウム5 骨粗鬆症の栄養学)
- Vitamin K Content of Foods and Dietary Vitamin K Intake in Japanese Young Women
- Nutritional Effects of γ-Glutamyl Carboxylase Gene Polymorphism on the Correlation between the Vitamin K Status and γ-Carboxylation of Osteocalcin in Young Males
- Determination of Fat-Soluble Vitamins in Human Plasma, Breast Milk and Food Samples : Application in Nutrition Survey for Establishment of "Dietary Reference Intakes for Japanese"
- 2-IV-22 ビタミンK代謝物を基にした新規誘導体の合成と構造活性相関(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- 2-II-14 思春期のビタミンD栄養に関する疫学調査研究(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- ミクロソーム型ビタミンD-25位水酸化酵素CYP2R1 : 発見から最近の知見まで
- 2-II-18 ビタミンD-25位水酸化酵素CYP2R1の発現誘導因子とマウス成長過程における発現変化(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
- 2-I-23 ヒト肝ミクロソームにおけるビタミンD_3およびD_2の25位水酸化反応(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- ビタミンDによるリン輸送担体遺伝子発現調節機構(新規VDREの同定)
- 4.環修飾レチノイン酸アナログの生物活性における置換基効果(第324回脂溶性ビタミン総合研究委員会研究発表要旨)
- 1-III-1 ヒト骨芽細胞におけるMenaquinone-4生合成に対するキノン還元酵素の関与(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 1-III-2 ヒト骨芽細胞におけるメナキノン-4生合成に対するメバロン酸代謝経路阻害剤の影響(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 1-III-3 Menaquinone-4(MK-4)の軟骨細胞分化に対する作用(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 2-III-22 9Z-レチノイン酸及び誘導体の高効率的合成と生物活性(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 2-III-23 4-置換-2H-クロメン環を有するレチノイン酸類の合成と生物活性(一般研究発表,日本ビタミン学会第61回大会研究発表要旨)
- 2-II-10 インデン環に置換基を有するレチノイン酸類の合成と生物活性(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
- 6. シクロヘキセン環を修飾したレチノイン酸類の生物活性(第314回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 2-II-5 非環式デヒドロおよびデメチルレチノイン酸類の合成と生物活性(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 2-A-17 芳香環を有するレチノイン酸アナログの合成と生物活性(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- 2-IV-4 γ-ヒドロキシブテノリド化合物の合成と抗腫瘍効果(第56回大会一般研究発表)
- 2-IV-3 新規レチノイン酸誘導体(13位置換体)の生物活性の比較(第56回大会一般研究発表)
- 2-I-17 bFGFにより誘導される血管新生におけるビタミンD受容体の機能(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 2-II-5 ビタミンD受容体遺伝子欠損マウスにおけるビタミンD代謝酵素の発現調節
- 1. 脳内ビタミンKの由来について(第319回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 1-III-5 骨におけるMenaquinone-4の生合成(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
- 2-IV-24 ヒト由来各種株化細胞におけるメナキノン-4生合成に関する研究(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- ビタミンDによる小腸および腎臓のカルシウム輸送蛋白質の発現制御機構に関する研究
- 点変異ビタミンD受容体を用いた高活性ビタミンD誘導体の活性発現機序の解析
- 2-I-27骨芽細胞様細胞の分化過程におけるビタミンD代謝に関する研究(第55回大会一般研究発表)
- 1-I-7 活性型ビタミンDのA環構造特異的ながん細胞の増殖・分化・アポトーシス制御機構の解析
- 1-I-6 3-epi-25-hydroxyvitamin D_3および3-epi-1α,25-dihydroxyvitamin D_3は24位水酸化経路により代謝される
- Biological Activities of 2α-Substituted Analogues of 1α, 25-Dihydroxyvitamin D_3 in Transcriptional Regulation and Human Promyelocytic Leukemia (HL-60) Cell Proliferation and Differentiation(Medicinal Chemistry)
- 2-I-26ヒト前骨髄性白血病細胞における活性型ビタミンD_3のp21遺伝子発現制御機構の解析(第55回大会一般研究発表)
- ビタミンDとビタミンKによるがん細胞の分化・アポトーシス誘導作用の解析
- 1-I-15 副甲状腺におけるビタミンD受容体 (VDR)の機能 : VDR遺伝子欠損マウスを用いた検討
- ビタミンDの代謝および生理活性発現機構の解明と栄養疫学研究
- 4.マウス脳神経細胞におけるビタミンKの生理作用に関する基礎的検討(第313回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 2-IV-23 脳におけるMenaquinone-4生合成機構の解析(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- 1-I-2 ビタミンK特異的結合タンパク質のプロテオミクス解析(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 1-I-1 蛍光標識ビタミンK誘導体を用いた細胞内局在の解析(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 4.活性型ビタミンDによるがん細胞誘導性血管新生抑制作用(第311回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 2-C-8 ビタミンD受容体遺伝子欠損マウスを用いた活性型ビタミンDによる腫瘍形成抑制作用の解析(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- 2-C-l LC-APCI-MS/MS法による血中25-Hydroxyvitamin D濃度測定法の開発(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- 1-B-1 日本人の食事性ビタミンK摂取量調査を目的とした食品中ビタミンK類縁体の定量(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- 2.骨におけるビタミンK栄養の新規評価法の開発と臨床応用(第328回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- The impact of lifestyle factors on serum 25-hydroxyvitamin D levels : a cross-sectional study in Japanese women aged 19-25 years
- 「日本人の食事摂取基準」(2010年版)の概要
- 5.脂溶性ビタミンの摂取基準について(平成18年度 日本ビタミン学会市民公開講座「新しくなった日本人の食事摂取基準」-特にビタミン摂取の考え方-)
- Effect of vitamin D supplementation in the institutionalized elderly
- 1-I-4 ゲラニルゲラニオール(GGO)類縁体のがん細胞に対するアポトーシス誘導作用の比較(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 1-B-2 ビタミンKおよびコエンザイムQ(CoQ)類縁体のがん細胞に対するアポトーシス誘導作用の比較(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- Quantification of fat-soluble vitamins in human breast milk by liquid chromatography-tandem mass spectrometry
- 目で見るBone Biology(第25回)ビタミンKの骨作用
- 脂溶性ビタミン
- 2-III-27 血中低カルボキシル化オステオカルシン濃度を指標とした高齢者のビタミンK必要量の評価と骨折との関係(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- 2-II-30 脳神経細胞の分化に対するビタミンDの作用(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- 2-III-26 ビタミンK_2(Menaquinone-4)生合成酵素の発見(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- 2-III-25 側鎖末端部を修飾した新規ビタミンK誘導体の合成と核内受容体SXRを介した転写活性の検討(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- 2-II-16 ゲラニルゲラノイン酸類似体の合成と生物活性(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- 世界をリードするわが国の脂溶性ビタミン研究 : 現状と今後の展望(特別企画「100年の歴史を踏まえて新しいビタミン学を展望する」,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
- High level of serum undercarboxylated osteocalcin in patients with incident fractures during bisphosphonate treatment
- 化学的アプローチによるビタミンKの生理作用の解析と生理活性物質への応用
- ビタミンD代謝の基礎と臨床 (カルシウム・リン・ビタミンDの再評価)
- ビタミンKの代謝的活性化と骨作用の分子機構 : 骨形成を助けるビタミンK_2変換酵素の発見
- 増加するビタミンD不足例とその対応--多様なビタミンDの生物学的作用を考慮したライフスタイル指導 (ミニ特集 成人病胎児期発症説からみた母体・胎児の栄養管理)
- 最新用語解説 臨床(第22回)ビタミンDの所要量
- 学会賞 ビタミンDの代謝および生理活性発現機構の解明と栄養疫学研究(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- 2-III-26 高齢女性における血中ビタミンK濃度と骨質関連パラメーターおよび骨折との関係(一般演題要旨,日本ビタミン学会第64回大会講演要旨)
- 2-III-23 ビタミンKの胎盤通過性および胎盤内変換(一般演題要旨,日本ビタミン学会第64回大会講演要旨)
- 2-III-22 LC-APCI/MSおよび蛍光検出HPLC法によるビタミンK_3(メナジオン)の定量(一般演題要旨,日本ビタミン学会第64回大会講演要旨)
- 2-III-21 ニューロンへの分化を誘導する新規ビタミンK誘導体の合成と構造活性相関の検討(一般演題要旨,日本ビタミン学会第64回大会講演要旨)