Cプログラムの静的解析によるバッファオーバーフロー検出について
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概要
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ネットワーク制御等高度なセキュリティが要求されるソフトウエアの開発言語としてCは依然として重要であるが,Cプログラムの最も深刻な脆弱性としてバッファオーバーフローが問題になることが多い.バッファオーバーフローとして重要なのはスタック上のリターンアドレス書換えである.このバッファオーバーフローを検出する手法も開発されているが,それらはプログラムに潜むバッファオーバーフローを系統立って検出するには至っていない.本研究では,CプログラムをGCCによってコンパイルする過程で現れるレジスタ転送言語コード(RTLコード)を静的に解析してバッファオーバーフローを検出するという新しい手法をまとめた.この手法は,スタック上のリターンアドレス書換えが起きる条件を関数引数等を使って表現したものを算出する.また手法を実現したツールを開発し,バッファオーバーフロー脆弱性を持つCプログラムに対する手法の有効性を検証した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-11
著者
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