末期緑内障犬に対する眼球内容摘出術および義眼埋め込み術の手術成績ならびに眼科合併症(外科学)

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概要

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末期緑内障犬の20眼に眼球内容摘出術とシリコン製義眼(ISP)埋め込み術を行い,臨床症状,美容的外観および飼主の反応から手術成績について,さらに合併症について解析した.平均追跡期間は,312日であった.手術後短期間での主要な合併症は,角膜中央の潰瘍(6/20)および感染(3/20)であり,長期間での合併症は,乾燥性角膜炎(KCS,2/20)であった.全ての飼主が,手術成績について満足し,術後の美容上の効果については,85%の飼主が,excellentあるいはgoodと評価した.KCS例を除いては,長期の管理に投薬は必要なかった.注意深い症例選択と術後管理により,末期緑内障に対する眼球内容摘出術と義眼埋め込み術は,最小の合併症で良好かつ安全な手術法となると考えられた.
社団法人日本獣医学会の論文
2007-08-25

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