わが国の旅行収支の動向について
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概要
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日本人の海外旅行者数は1980年代後半のバブル経済期に急増した。バブル崩壊後も増加し続け、2000年には1, 781万人に達した。その後一時大きく減少したが、2005年には再び1、700万人を超えた。これに対し、訪日外国人数は1980年代の200万人から1990年代には400万人に増加したが、2005年でも600万人強にとどまっている。日本の貿易収支は大きな黒字を続けているのに対しサービス収支は赤字を続けてきているが、それはこのような海外旅行者数のアンバランスに起因している。日本人の外国旅行および外国人の訪日に伴う出費を総括する旅行収支は、毎年、大きな赤字を示している。近年、主としてアジア諸国からの訪日者が増加してきたことを反映してこの赤字は減少傾向を示しているが、2004年度でも約3兆円に上っている。政府はこのような状況を改善することを目指して、現在"ビジット・ジャパン"キャンペーンを推進中であるが、この施策の具体的な進行の状況とその結果に注目したい。
- 2007-02-28
著者
-
近 昭夫
静岡大学名誉教授
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近 昭夫
西南女学院大学人文学部人文学科
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飯田 一郎
西南女学院大学人文学部人文学科
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名児耶 亮
西南女学院大学人文学部人文学科
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名児耶 亮
西南女学院大学人文学部人文学科:西南女学院大学観光文化学科
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飯田 一郎
西南女学院大学人文学部観光文化学科
-
近 昭夫
西南女学院大学
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