輸入動物に関する感染症の疫学及び病理学的研究 : 愛玩用野生齧歯類の輸入状況と病原体保有状況
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概要
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愛玩用野生げっ歯類12種類176匹の病原体保有状況を検索した。その結果,ハンタウイルスおよびペストに対する抗体を保有している動物はいなかった。また,病原性エルシニア菌,サルモネラおよびキャンピロバクターは検出されなかった。しかしながら,レプトスピラは176匹中18匹(102%)の膀胱からPCR法で検出された。コクシジウム,クリプトスポリジウムが消化管より検出され,黄色ブドウ球菌,アスペルギルスフラバスのような真菌が皮膚から分離され,さらに,抗ボレリア抗体を保有する動物が22/107(206%)いた。我々は数種のげっ歯類が危険な病原体を保有していることを明らかにした。よって,この種の動物を扱う際には,十分な注意が必要である。
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