ヌードマウス可移植性ヒト腎細胞癌の特性とレクチン染色性

元データ 1988-02-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

ヌードマウス可移植性ヒト腎細胞癌株(KDR-1)を樹立した.5継代目における組織像はgrade 2の顆粒細胞型,胞巣型であり,電顕上も腎細胞癌としての特徴を有していた.doubling timeは6.5日であった.KDR-1株の基本的構造は原腫瘍に類似しており,継代によっても変化しなかった.ABC法を用いて,BPA,PNA,DBA,UEA-1およびLTA-Ftの各レクチンの染色性を検索した.原腫瘍および初代移植の腫瘍組織はPNAに陽性染色を示したが,染色性は継代とともに減弱し,7継代目では痕跡程度の陽性となった.ヌードマウスに移植継代された腫瘍組織は組織学的には原腫瘍の性質を維持していても,PNA染色結果から細胞膜表面の末端糖鎖は変化することが明らかになった.

著者

大井 好忠 鹿児島大学医学部泌尿器科
大井 好忠 鹿大
大井 好忠 鹿児島大学
白浜 勉 鹿児島大学医学部泌尿器科学教室
白浜 勉 鹿児島生協病院泌尿器科

関連論文

▼もっと見る