宇宙からみた農業のかたち(作物の形態研究法 : マクロからミクロまで,連載ミニレビュー)
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概要
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連載ミニレビューには,これまでいわゆるリモートセンシングによる作物の形態研究法についての紹介記事が2回掲載されている.このうち井上(2006)は光・電磁波・超音波による作物形態の非破壊計測手法について紹介した.また芝山(2006)は偏光特性を測定することによって作物個体群の葉群構造を推定した.これらは分光放射計やレーダを用いた近接センシング法で,従来の接触法に匹敵する高い精度での形態計測が可能となっている.しかし人工衛星をプラットフォームとしたリモートセンシングではない.実際,近年いかに衛星センサの空間分解能が向上したと言っても,衛星から直接的に作物の形態を計測することは困難である.そこで今回は,対象を農地および農業生態系とし,衛星リモートセンシングによる農業のかたちと機能を把握する,と拡大解釈させて頂き話を進めたい.なお,本稿に示した個々の内容の詳細については,最近刊行された農業リモートセンシング・ハンドブック(システム農学会2007)を参照されたい.
- 2007-07-05
著者
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