Bacillus thuringiensis製剤に対する紫外線保護剤の室内評価法について
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概要
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BT剤の紫外線(UV)保護剤の効果を室内試験で評価する方法として,市販のUVランプ(東芝健康用蛍光ランプFL20S・E,波長270〜370 nm,ピーク波長:315 nm)を照射光源に用い,照射後の生物活性をカイコ2齢幼虫に対する発育阻害活性をもとに評価する方法を検討した.市販のBT剤(エスマルクDF水和剤)の1,000 ppm 懸濁流を上記UVランプに1〜4日間照射すると,照射日数に対応してカイコに対する発育阻害活性が低下し, 4日間で照射前の活性の約1/200に低下した.これに酸化鉄を添加して同様にUVランプを照射すると添加濃度(0.01, 0.03および0.1%)に対応したUV保護効果が見られた.酸化鉄0.01%を添加したBT剤懸濁流の4日間照射による活性低下は無添加のそれに比べ約1/10に抑制できることが推定された.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2007-05-25
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