モルフォロジ成分分析による突発性雑音除去(音響信号処理,一般)
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概要
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本研究では,モルフォロジ成分分析を用いた音声からの突発性雑音除去法を提案している.本研究で突発性雑音は,その持続時間が,音声を定常信号と見なせる時間よりも短い雑音である.モルフォロジ成分分析は,2種類の信号が混合された混合信号に対して,片方の信号だけをスパースに,他の信号に対しては非スパースに表現する基底系を2種類用意し,これを用いてスパース信号分解を行うことで,それぞれの信号を分離する方法である.しかしながら,突発性雑音に対しては.その持続時間のみが仮定され,特定の基底系を定義することができない.そこで,基底系に代わって,開始時間が異なり,かつ持続時間が短い信号の部分空間を複数定義し,雑音の近似に用いる.また,音声信号に対してはDFT基底を用いて近似を行う.信号は,DFT基底と雑音のための信号部分空間の選択に関するスパース性のコスト関数のもとで分解される.実験では,数種類の突発性雑音に対して提案法を適用し,その有効性を確認している.
- 2007-05-17
著者
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