2G09 科学技術振興機構におけるプログラムオフィサー資格認定制度創設の背景と考え(人材問題 (3))

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競争的研究資金は科学技術振興の重要なツールであるとして、総合科学技術会議(CSTP)は、競争的研究資金が全研究費に占める割合を過去10年間に倍増させてきた。今年度より開始された第3期科学技術基本計画においてもこの方針は堅持されており、競争的研究資金の重要性は今後益々高まり、透明性、公平性への要求は一層厳しくなっていくものと思われる。こうした背景に鑑み、CSTPは、我が国の競争的資金配分機関(Funding Agency : FA)に対し平成17年度末までに、研究経歴のあるプログラム・ディレクター(PD)、プログラム・オフィサー(PO)の導入を求めたが、現状はいまだ試行錯誤の状態であり、今後も改善を図って行かなければならない。最大の課題は、十分な数の研究経歴のあるPOの確保である。現状は、非常勤で勤務するPOはある程度確保されているものの、常勤のPOの確保は、研究者が研究を中断しなければならず難しい状況にある。一方、FAの一つである科学技術振興機構(JST)には博士や修士の学位を有する者を始めとして一定の研究経験のある者が少なくない。そこで、彼らの研究能力とファンディング・マネジメント(FM)能力の拡大を図り、JST内のPOとして育成し、アカデミアの非常勤POと二人三脚で理想のPO制度を確立し、かつファンディング業務の高度化を図り、科学技術の振興に貢献する目的でJSTではPO資格認定制度を創設した。以下にその概要を述べる。
研究・技術計画学会の論文
2006-10-21

2G09 科学技術振興機構におけるプログラムオフィサー資格認定制度創設の背景と考え(人材問題 (3))

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