ロックウールマット育苗による水稲苗のケイ酸含有率向上効果

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概要

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本報において,水稲のマット育苗におけるケイ酸含有率向上効果および,マット中のpHについて検討したところ以下のとおりであった. 1)マット育苗の苗のケイ酸含有率は対照と比較して15〜20g kg^<-1>有意に高く,47g kg^<-1>であった. 2)可給態ケイ酸量が0.1g kg^<-1>乾土以上の覆土を用い,追肥を2回処理したマツト育苗の苗ケイ酸含有率は,いもちの感染をほぼ抑制する50g kg^<-1>以上となった. 3)2.2から2.5葉期ごろのマット中のpHは,4.2〜4.5ぐらいに維持されていた.以上のことから,マット育苗による水稲苗ケイ酸含有率向上効果があることが明らかであった.また,マツト育苗では土壌は覆土のみで使用するため,マツトからのケイ酸溶出が,直接的に根圏からの分泌物による影響を受けている可能性が高いと考えられた.
2006-04-05

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