運動中の注意能力は運動開始初期に低下する
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概要
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事前提示された運動課題を再現する場合に、注意の分割がどのように起こるかを調べるために、手指屈曲課題中に運動中止刺激を提示し、反応時間を測定した。反応時間は運動開始直後に大きく遅延し、運動時間の25%まで低下するが、その後は徐々にゆるやかに減少する。模倣する運動課題は屈曲動作と伸展動作から成り立つが、反応時間の平均値では動作の切り替えによらず直線的に減少し、運動相の0%から20%で著明であり、筋放電量はこの区間で増加傾向であったが、実験中の反応時間は全区間で大きく変動がみとめられた。これらの傾向は運動速度によらず一定であった。このことから運動の企画は運動開始時に屈曲や伸展などを含む特定の相によって企画され、速度の遅い運動では同じような運動規則を調節しながら動作すると考えられた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-03-08
著者
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