医学系学生の数学的能力と教養教育に関する考察
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概要
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本学作業療法学科学生の数学的能力と学習生活について調査した。学年や入試の形態は数学得点に影響する因子となっており、1学年から3学年と高学年になるにつれ正答率は低下した。設問別では、指数関数、移項問題、2点間の中点の座標を求めることが困難となっていた。学習生活では高学年になるにつれ、パソコンの所有率やアプリケーションソフトの使用率は向上していたが、自宅での学習時間は1時間以下と答えるものが72%であり、アルバイト時間も週平均13.3時間となっていた。また日常生活で数学などを意識して使用することは半数の学生が使用なしと答えていた。またカリキュラムでは、1および4学年に数学を必要とする教科はあるが、この間には積極的に必要とする教科がなく、入学時には比較的に高い数学的能力を持っていても、数学を使う機会が大学や日常生活で少なくなり学力低下を招いていると考えられた。
- 山形県立保健医療大学の論文
- 2003-03-01
著者
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