道徳教育における絵画表現の意義についての一考察 : 絵本「ゆきちゃん物語」を使った実践を通して
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概要
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本研究は,「道徳の時間」と「図画工作科」を組み合わせ,道徳教育において絵画表現による絵本づくりを行うことによって,道徳教育の内容を構成する視点の一つである「自己を他の人と関わりの中でとらえ,望ましい人間関係を育成する」ことに効果をもたらすことができるのか,授業実践を通して考察したものである。また,美術教育の面においても,自分と他者との関わりを意識した絵画表現をさせることで,児童に既習の表現技術を応用・発展させたり,文章と絵画を効果的に組み合わせた表現方法を主体的に工夫できる場を提供できるかどうか考察する。道徳の授業では,姫路市の日本赤十字病院内の院内学級に通っていた12歳の少女が(平成10年に病没),同級生の行った数々のいたずらを他者肯定の視線で見つめた文章を元につくられた絵本『ゆきちゃん物語』を資料にするとともに,絵画表現の絵本づくりの参考にもする。
- 2007-03-31
著者
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