看護早期体験実習における学生の意味化した経験の構造
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概要
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【目的】看護早期体験実習の学習効果を評価するために,学生の意味化した経験の特徴を明らかにする.【方法】学生27名の実習レポートを分析対象とし,質的帰納的研究技法によって抽出した217の経験内容を分析した.【結果】経験内容は17サブカテゴリーに分類され,〔情報を獲得し,その情報から印象を受け感情を抱いた経験〕〔情報を既存の知識と照合し情報を理解した経験〕〔情報を既存の知識と照合し情報を理解し,感情を抱いた経験〕〔情報と既存の知識を照合し疑問や問題意識を抱いた経験〕〔既存の知識を加えながら,情報に基づき異なる状況を考え,推し量った経験〕〔情報から看護への関心を拡げた経験〕〔情報を契機に自己を客観視した経験〕の7カテゴリーに統合された.【結語】学生の体験は情報の理解・照合・疑問・推論を経て,さまざまな感情を伴う看護の経験へと変化し,看護への関心や対象の理解,自己理解を深める機会となっていた.
- 北関東医学会の論文
- 2007-02-01
著者
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齋藤 やよい
東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
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高橋 真紀子
群馬大学医学部保健学科
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小林 瑞枝
群馬大学医学部附属病院 集中治療部
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浅井 直美
桐生短期大学看護学科
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荒井 真紀子
群馬大学医学部保健学科
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小林 瑞枝
群馬大学医学部附属病院看護部
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