食事指導の効果に関する文献的考察
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概要
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現在,我が国で行われている標準的な食事指導法の効果を明らかにする目的で文献検索した.系統的な検索方法として,医学中央雑誌を用いた.食事指導や食事教育に関するものや生活習慣病(肥満・糖尿病・高コレステロール血症・高血圧)に関するものを検索語とした場合と,栄養学雑誌・日本公衆衛生雑誌を加えた場合も検討した.さらに武庫川女子大学付属図書館に所蔵されている大学の紀要を閲覧し文献検索した.医学中央雑誌の検索により11編収集し,紀要の閲覧により9編,さらに収集論文中の引用文献から1編加え,合計21論文(23方法)を解析対象とした.生活習慣病の種類にかかわらず,頻度は月1回程度が多く,面接による個別指導が多かった.曝露指標は目安量による食事記録法に基づいた食事摂取量が,結果指標は身体計測・血液性状が用いられていた.今回の研究では21編中,対照群を設定しているものは高コレステロール血症での3編しかなく,その内,無作為配置は1編のみであった.正しく効果を判定するためには対照群の設定が必要と考えられた.
- 武庫川女子大学の論文
著者
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伊達 ちぐさ
武庫川女子大学生活習慣病オープン・リサーチ・センター
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伊達 ちぐさ
奈良女子大学生活環境学部食物栄養学科
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古川 曜子
奈良女子大学大学院人間文化研究科共生自然科学専攻
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田路 千尋
奈良女子大学大学院人間文化研究科共生自然科学専攻
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古川 曜子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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田路 千尋
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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古川 曜子
武庫川女子大学生活環境学部
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