公害教育から環境教育へ : 失うものと得るものと
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概要
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「公害」に対する私の考え方の変遷と環境教育の自覚,その発展・展開プロセスを述べる。水俣への修学旅行。水俣病患者の苦悩,「苦海浄土」を劇にした。戦後日本は高度経済成長でGNPの拡大を目指してきたが,「健康で文化的な生活を営む権利」を保障するはずの日本国憲法が公害でその根幹を虫ばまれている。新しい基本的人権として「環境権」による教育を考えた。公害教育が「義憤」を起こさせる「心を揺さぶる教育」とすれば,環境教育は科学分析の解説かマナー・生き方・道徳・倫理の問題に片寄る。やはり社会的正義感を失ってはならない。現状肯定ではなく,大量生産・大量消費・大量廃棄の社会構造に切り込んで行く厳しい社会批判の視点を忘れてはならない。
- 京都教育大学の論文
- 1993-03-31
著者
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