思春期における発達 : 「ストレス」と「孤独感」という視点から
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概要
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中学1年と中学3年の生徒114名を対象に,「ストレス」と「孤独感」を査定する2種類の質問紙を実施した。ストレスは意識的ストレスと身体的ストレスが合成されたものであること,中3では中1より強いストレスを感じており,それは,女子における意識的,身体的双方のストレスの強さによるものであること,男子では意識的ストレスはやや強まるものの,身体的ストレスは見かけ上弱まるために,全体としてのストレスは中1とさほど変わらないこと,以上のことが示唆された。また,孤独感については,中3では中1より「自己の個別性の自覚」が高い生徒が多く,こうした生徒は,「自己の個別性の自覚」が低い生徒に比べ,強いストレスを感じていることも示唆された。さらに,ストレス尺度が十分な信頼性と妥当性を備えていること,既に完成された尺度として認められている孤独感類型尺度については,いわば但し書きつきであるが,その信頼性と妥当性が確認された。
- 近畿大学の論文
- 2005-09-30
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