タバコ煙の幼若ハムスター気管支上皮に与える影響の実験的研究

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概要

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小児に与える受動喫煙の影響を調べる目的で12週齢の成熟ハムスターと,4週齢の離乳直後の幼若ハムスターに,ハンブルグII型喫煙装置を用いて喫煙を行ない,5,6,8,11,13週目に気管支上皮の変化について形態学的に検索した。気管支上皮の繊毛の障害や上皮細胞の配列の乱れは幼若ハムスターにより早期に現われ,より程度が強く,6週目より13週へと変化は強くなっていった。末梢細気管支に連続する肺胞部分に立方状の上皮細胞の増生が,成熟ハムスターの10例中2例に,幼君ハムスターでは11週の5例中4例に,13週の3例中2例に見られ,統計学的に有意に幼若ハムスターに高率であった(p<0.001)。これらの結果は幼若ハムスターは喫煙に対して成熟したハムスターより感受性が高いことを示唆し,小児は受動喫煙に対する感受性が高いとする疫学的報告を支持する結果であると考えられた。
千葉大学の論文
1989-11-01

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