DNA修復学によるストレス科学への挑戦 : サイトカイン・プロテアーゼネットワークシステムの構築
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概要
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培養ヒト線維芽細胞において,紫外線(256nm波長)等のDNA傷害因子を処理した直後にプラスミノゲンアクチベーター(PA)の活性化が検出された。傷害因子処理以前に細胞をインターフェロン(IFN)前処理しておくと,PA活性のレベルはさらに増大した。と同時に,損傷DNAの修復複製レベルの増大と突然変異の発現頻度の低下も見られた。したがって,サイトカインの一種,IFNが,PAのようなプロテアーゼ活性の調節を介し損傷DNAの修復と修復に関連した機能を制御すると考えられた。紫外線によるPAの活性増大はヒト血液から採取されたリンパ球系細胞でも見られた。ところが,安静時に採取したものでは検出されず,運動や胸部X線照射直後などに採取されたもので顕著な増大が認められた。活性増大化に必須な血清内因子とその抑制因子が10種以上抽出された。
- 千葉大学の論文
- 1987-10-01
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