グローバリゼーションと国際株式投資
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概要
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本稿は,90年以降の国際証券投資の活発化について,それが従来の国際証券投資の性格とは異なる本質的な変化によるものか,否かを検討している。1では,国際資本フローに関する,最近の研究動向について言及した。2では,国際資金フローの変化の核となっている日米独の三カ国の現状をまとめている。特に,ドイツの国際金融市場におけるプレゼンスの増大,国内外の資金フローの変化には注目すべき点があることも示した。3では,これらを踏まえ,計量的に検証した。4では,その結果を受け,90年以降の国際的証券投資の拡大が,市場規模の拡大や資本ストックの増加によって説明される部分が多く,マクロショックを分散化するような性格の国際証券投資の活発化とはいえないことを示唆した。したがって,活発な国際的証券投資の拡大は,一時的な現象にとどまる可能性が高いものと考えられる。
- 二松學舎大学の論文
- 2003-11-25
著者
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