バイオテレメトリー手法によるアイゴとノトイスズミの行動解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
長崎県野母崎の藻場周辺で,ピンガーを装着したアイゴとノトイスズミを設置型受信機により4ヶ月半にわたって追跡した。二種ともに毎日のように藻場へ来遊し,日中活動することがわかった。夜間にはアイゴは藻場付近の深場に移動し,ノトイスズミは外海側へ移動すると推定された。アイゴでは約20℃,ノトイスズミでは16〜17℃に水温が低下すると受信回数は急激に減少した。しかし,冬季も藻場にとどまっていることが確認され,これらが食害を継続するものと推定された。近年の冬季における海水温上昇が,これらの活動期間を長期化させている可能性がある。
- 2006-11-15
著者
-
中田 英昭
長崎大学水産学部
-
山口 敦子
長崎大学水産学部
-
山口 敦子
Faculty of Fisheries, Nagasaki University
-
井上 慶一
Graduate School of Science and Technology, Nagasaki University
-
古満 啓介
Graduate School of Science and Technology, Nagasaki University
-
桐山 隆哉
Nagasaki Prefectural Institute of Fisheries
-
吉村 拓
Coastal Fisheries and Aquaculture Division, Seikai National Fisheries Research Institute
-
小井土 隆
Faculty of Fisheries, Nagasaki University
-
中田 英昭
Faculty of Fisheries, Nagasaki University
-
吉村 拓
西海区水産研究所
-
小井土 隆
Faculty Of Fisheries Nagasaki University
-
中田 英昭
Faculty Of Fisheries Nagasaki University
-
中田 英昭
東大海洋研
-
吉村 拓
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所
-
桐山 隆哉
長崎総合水産試験所
-
井上 慶一
Graduate School Of Science And Technology Nagasaki University
関連論文
- 寄生虫および遺伝学的手法による長崎周辺4海域産シログチの系群判別
- 日本産アカエイ属魚類1種に対する新和名の提唱
- 諫早湾のアサリ養殖場における夏季大量へい死対策 : 底層溶存酸素の改善試験
- 長崎県沿岸に出現するホンダワラ類と2005年に西彼杵半島沿岸でみられた大量の流れ藻 (総特集 流れ藻研究--日本周辺の流れ藻の物理学,生物学,分布)
- 有明海中央部における物質輸送過程の季節変動
- 大村湾(形上湾)におけるカキと曝気を併用した水質浄化研究
- 閉鎖系海域での貧酸素水塊が基礎生産系に与える影響--大村湾を例として (総特集 温室地球における生命と環境の共進化)
- 有明海における透明度の長期的上昇傾向及び赤潮発生との関連
- 熱塩フロント近傍における繊毛虫類に関係したイカナゴ仔魚の摂餌戦略
- 有明海の流れ場を支配する物理過程 (シンポジウム:沿岸海洋学からみた有明海問題)
- 九州沖縄地区合同シンポジウム 「有明海の海洋環境」
- 我が国における板鰓類資源の保全と管理 : 沿岸性板鰓類資源の現状と管理
- 水産を取り巻く沿岸環境の現状と将来の展望(第2回座談会)
- バイオテレメトリー手法によるアイゴとノトイスズミの行動解析
- 冬春季に天草灘・五島灘南部陸棚縁辺部で観測された北-北東向きの流れの構造と変動
- 九州支部平成20年度例会シンポジウムの概要(支部のページ)
- 宇野木早苗・山本民次・清野聡子編, 川と海 流域圏の科学, 築地書館, A5判, 297頁, 2008年6月30日発行, 定価3,000円+税, ISBN978-4-8067-1370-8
- 北大西洋におけるウナギ属魚類産卵海域の海洋構造特性 (総特集 ウナギ資源の現状と保全) -- (生物学)
- 長江流入水が東シナ海の表層塩分・栄養塩濃度に及ぼす影響について
- 体温保持機構からみたクロマグロの温帯水域への適応(平成18年度日本水産学会論文賞受賞)
- 平成18年度水産学進歩賞受賞者(ワムシ類等餌料用動物プランクトンの生理機能と仔魚への餌料効果に関する研究) : 萩原篤志氏
- 東シナ海におけるカイアシ類の分布・変動 (マアジ仔稚魚の初期生態と日本沿岸への輸送機構)
- IV.水産試験研究機関によるモニタリング : 有明海における浅海定線調査(第15回 ジョイントシンポジウム沿岸環境モニタリング,その必要性,可能性,緊急性-関連学会からの提言に向けて)
- 平成16年度日本水産学会賞奨励賞受賞者(板鰓類の資源生物学的研究) : 山口敦子氏
- 有明海におけるカイアシ類ノープリウスの分布・変動特性
- 海洋乱流がキハダマグロ仔魚の生残に与える影響
- シンポジウム「沿岸海洋学からみた有明海問題」のまとめ (シンポジウム:沿岸海洋学からみた有明海問題)
- 天然と飼育したムラサキウニ生殖巣の遊離アミノ酸組成
- ハナメイワシ科魚類オチバハナメイワシ(新称)の日本から2番目の記録
- 護岸の形状による付着生物量および組成の変化 : 東京湾追浜地先における周年調査結果から
- 有明海のエイ類について--二枚貝の食害に関連して (総特集 有明海の環境と生物生産)
- 『サメのおちんちんはふたつ : ふしぎなサメの世界』, 仲谷一宏著, 築地書館, 2003年/四六判, 231頁, 1900円
- 超音波ピンガー, アーカイバルタグ,ポップアップ・タグを用いたマグロ類の行動研究
- 五島灘北部海域における表層流の変動とその卵仔魚輸送への影響
- 対馬暖流沿岸域における最近年の水温変化とその底剌網漁獲量への影響
- 海浜域の環境と生物 (特集・海岸環境)
- 海の健康診断--沿岸環境の保全・回復のために (総特集 海洋学の最前線と次世代へのメッセージ--杉本隆成教授退官記念号) -- (3章 水産海洋学)
- 生物資源--環境系のモデリング (特集 生態系モデルって何?)
- 沿岸生態系の機能--その持続的な利用に向けて (特集 生態系のいま2)
- 海洋環境モニタリングの意義と手法 (特集 今後の海洋環境保全のあり方)
- 沿岸生態系の機能をもとにした生物生息場の評価 (テクノ・オ-シャン′96国際シンポジウム特集)
- 海洋生物資源の環境研究の視点から (総特集 水産科学と海洋科学) -- (3章 問題)
- 有明海の流れ場を支配する物理過程(シンポジウム:沿岸海洋学からみた有明海問題)
- シンポジウム「沿岸海洋学からみた有明海問題」のまとめ(シンポジウム:沿岸海洋学からみた有明海問題)
- 2 CO_2海洋隔離の社会受容性に関する研究 : アンケート調査とリスクコミュニケーションの試行(討論)
- 海洋環境保全のためのモニタリング (特集 地球環境と海洋生態系の危機)
- 芦ノ湖におけるワカサギ資源の変動要因
- 第2回海事工学シンポジウム : パネル討論「21世紀の海洋工学」
- 消費情報 美味しい養殖魚とは?--消費者が求めている養殖魚について
- 天然と飼育したムラサキウニ生殖巣の遊離アミノ酸組成
- 有明海奥部が育むサメ・エイ類 (特集 有明海生態系--かけがえのない内湾 その特徴と異変からの回復をめざして(2))
- 日本のサメ資源とその生活史について (特集「サメと人と」)
- 魚類の産卵・出産・保育場としての有明海奥部の重要性 (特集 有明海--何が起こり、どうするのか)
- 黒潮前線域における仔稚魚の分布と餌料環境 (総特集 黒潮の生物輸送と生産機能) -- (6章 黒潮流域の低次生物生産とその生態学的機能)
- 黒潮続流フロント域における仔魚の分布と餌料生物生産の動態 (総特集 黒潮親潮移行域の浮魚類--分布・生態と海洋環境)
- 黒潮続流縁辺域における仔稚魚とその餌生物の分布 (総特集 黒潮親潮移行域の物理・生物・化学過程) -- (4章 黒潮親潮移行域の高次生物生産)
- テンジクダイの生活史特性の地理的変異
- テンジクダイの食性の地域差について
- 静岡県御前崎のアイゴ行動調査
- シロエイDasyatis laevigataの分類と生物的特徴について (総特集 軟骨魚類研究--過去,現在,未来) -- (1章 分類と形態)
- 板鰓類の資源生物学的研究(平成16年度日本水産学会賞奨励賞受賞)
- 有明海に生息する板鰓類について(第3回MRI(Marine Research Institute)シンポジウム「Marine ecophysiology」)
- 風の日々変動がマガレイ卵・仔魚の沿岸海域への滞留に及ぼす影響に関する数値シミュレーション
- オイラー・ラグランジュ法によるマガレイ卵・仔魚輸送の数値実験
- 佐渡海峡周辺におけるマガレイ卵・仔魚の輸送に対する風の影響の数値シミュレーション
- 有明海における海況の経年的な変化 (総特集 有明海の環境と生物生産)
- 有明海の環境と生物生産--序論 (総特集 有明海の環境と生物生産)
- 日本の沿岸域へのナルトビエイAetobatus flagellumの出現と漁業への影響 (総特集 軟骨魚類研究--過去,現在,未来) -- (2章 分布と生態)
- 構造モデルを用いた漁場環境評価手法による事例の検討〔英文〕
- 構造モデルを用いた漁場環境影響評価手法〔英文〕
- 相模湾の表層循環とマイワシ卵仔稚魚の分布との関係〔英文〕
- 東部瀬戸内海の流況・海況変動に対する風の影響〔英文〕
- 漂流かご網による幼稚魚採集〔英文〕
- 志々伎湾周辺の産卵場からのマダイ仔魚の輸送に対する風の影響〔英文〕
- ナルトビエイによる二枚貝の食害実態とそれに対する取り組みについて
- 玄界灘のマアジ漁場に及ぼす対馬暖流の影響
- 瀬戸水域における物質の拡散・集積について(シンポジウム:瀬戸内海の海洋構造)
- 瀬戸水域における物質の拡散・集積について(要旨) (瀬戸内海の海洋構造)
- 沿岸環境モニタリングの必要性 : 有明海の調査・研究に関連して
- これからの海洋環境モニタリングに関するいくつかの提言
- 黒潮の離接岸変動が沿岸の動植物プランクトン生物量に及ぼす影響
- 内湾の環境再生 : 海外の事例に学ぶ
- 有明海の環境と生態系・漁業の変遷に関する調査研究プロジェクト(第4回MRI(Marine Research Institute)シンポジウム「Marine ecophysiology」)
- これからの海洋環境モニタリング (総特集 水産海洋研究におけるモニタリング)
- 黒潮の離接岸変動が遠州灘の春季のシラス漁況に及ぼす影響
- 米国における内湾の環境修復プロジェクトの動向
- 沿岸フロントと魚類卵稚仔(シンポジウム:沿岸フロントと生物生産)
- 黒潮の離接岸変動とシラスの加入
- 2.水産資源分野(メインテーマ:「21世紀の海洋工学に何を期待するか」)
- 回遊行動生熊研究の国際的動向
- 黒潮遭遇と認知の歴史
- 「治療」から「予防」の科学へ
- 討論:漁場環境研究の立場から(シンポジウム:海域エコテクノロジーの現状と将来課題)
- 風はイカナゴの生き残りにどのように影響するか?
- 漁況予測の実践に向けて : 漁況変動に対する漁業生物の応答
- 資源と環境--魚種交替の契機を探る (海洋生物資源--その利用と管理)
- 仔稚魚の輸送・生残・加入にかかわる沿岸海洋過程
- 黒潮大蛇行に伴う瀬戸内海の海況変動
- 玄界灘のマアジ漁場に及ぼす対馬暖流の影響
- 有明海における卵稚仔輸送過程の数値モデル