七尾湾および富山湾で放流したハタハタ人工種苗の成育,産卵と移動
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概要
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ハタハタ人工種苗の生態を把握するため,2000年4月に計2群6,966尾(平均全長10.4cm)を七尾湾と富山湾で標識放流した。2005年1月までに計123尾(1.8%)が再捕され,再捕の9割強が産卵群と考えられる2歳以上の親魚であった。両放流群とも,過半数が富山湾内で再捕され,その他の多くが新潟,山形および秋田県沖で再捕された。本結果は,七尾湾,富山湾に放流した人工種苗が主に富山湾内に滞留し成育,産卵するものの,一部は北上し日本海北部系群や新潟周辺の地域群と交流していることを示すものである。
- 2006-11-15
著者
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森岡 泰三
水産総合研究センター厚岸栽培漁業センター
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森岡 泰三
(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
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友田 努
(独)水産総合研究センター能登島栽培漁業センター
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堀田 和夫
富山県水産試験場
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友田 努
水研セ能登島
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