大英帝国下の教育ネットワークの形成と帝国連盟(II) : 教師交流政策とその実態(1923-1934)
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概要
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本研究は、大英帝国の維持・発展のための教育ネットワークの形成において重要な役割を果たした帝国連盟(the League of the Empire)を研究対象とし、本連盟において現在まで一貫して最重要課題として位置づけられてきた帝国間の教師交流政策とその実態について、1923年から1934年までの期間に限定して分析し、その特徴と問題点を明らかにすることを目的とするものである。結論として、1) 1923年から1934年の間に教師交流政策の活性化のためにそれ以前とは違う政策が実行され、その中心は交換教師を組織するクラブの結成と、本部機能の強化にあったこと、2) 1923年までに教師交流政策の阻害要因とされた諸問題はこの時期には基本的には片づき始めていたこと、3) 財政状況は余り芳しくなく、組織活動の規模を維持するために新たな訴えをおこなっていたことなどが、明らかになった。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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