ケアハウスへの転居と利用者の対人関係
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概要
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本稿は、ケアハウスへの転居後の対人関係に視点をあてている。対人関係の不安や不満の背景には、表面的なつき合いや希薄さがあるのかどうか、あるとすれば、その背景には何があるのか、そのことが生活に影響するかどうか、この点を明らかにしている。そこで、先行研究を整理し、ケアハウスの利用者8名を対象として、面接調査を行った。その結果、対人関係は、交友関係がある者と、そうではない者にわけられ、その認識としては、「排他的である」、「どこも同じである」、「つき合い方が難しい」と感じている。そこには、「トラブルを避けたい」、「環境が変わった」、「コミュニケーションが円滑にできない」ことが背景にある。しかし、交友関係が形成されなかったり、不満があるからといって、生活に不満足であるとはいえない。以上のことが示唆された。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 2003-03-15
著者
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