ケアハウス利用者の入居過程に関する一考察
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概要
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本稿は,ケアハウス入居過程を3段階にわけ,利用者本人がどのようにかかわっていったのか,検討,考察していくことを目的としている。目的達成のために,あるケアハウスの入居者12名を対象として,面接調査を行った。その結果,入居過程には,在宅生活の不安・困難状況があり,次に,ケアハウス入居に際し,情報とのかかわりがみられた。そして,最終的に入居決断をし,入居となっている。在宅生活の不安困難は,家族関係,家事,孤独,将来不安,年齢,病気,住宅事情からもたらされている。情報とかかわり方については,ケアハウスの認知によってわけられ,その態度・対応は,主体的,受動的なかかわりがみられた。そして,入居決定は,本人の主体的決定,家族(夫)の決定によるが,心境は,やむを得ない,納得,驚きにわけられた。このような点が,調査結果から示唆された。
- 2002-03-15
著者
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