Consensual Disclosureを実現する実用的な追跡不能アクセス制御方式(セキュリティ)
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概要
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ユビキタスコンピューティングにおいて,プライバシーは大きな懸案事項である.ユビキタスコンピューティングの基本は,ユーザが携帯しているコンピュータデバイスと環境に偏在するコンピュータとのシームレスで透過的なやりとりである.これらのやりとりによりユーザは,いつでも,どこでも有用なサービスを享受することができる.しかし,ネットワーク接続された膨大な数のセンサがユーザの個人情報を収集できるとすれば,ユビキタスコンピューティングは管理社会を実現するための危険な手段となり,権力者は個人のあらゆる行動を監視するようになるであろう.追跡不能なアクセス制御はこのような危険を回避するための重要な鍵である.追跡不能性とは,ユーザアクセスの匿名性だけでなく,単一ユーザによる独立した複数のアクセスの事実を不可視にする必要がある.はじめに,ユビキタスコンピューティングにおける追跡不能なアクセス制御の必要条件を明確にする.従来より,匿名性と追跡不能性については暗号の観点から研究が進められている(例えば,グループ署名や匿名証明).しかし,これらは全ての必要条件を満足しているわけではない.そこで,全ての必要要件を満たした実用的な追跡不能アクセス制御プロトコルを提案する.本研究は,経済産業省,新世代情報セキュリティ研究開発事業の研究として行われたものである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-11-09
著者
-
安田 浩
東京大学 先端科学技術研究センター
-
申 吉浩
東京大学 先端科学技術研究センター
-
安田 浩
東京大学国際・産学共同研究センター
-
保黒 政大
(株)ディー・ディー・エス
-
前田 勝之
株式会社ディー・ディー・エス
-
保黒 政大
株式会社ディー・ディー・エス
-
前田 勝之
名古屋工業大学
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