同相チョッパを用いたチョッパ増幅器の負帰還量の限界について
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概要
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Abstract Two stability criterions of the chopper amplifier with in-phase choppers are discussed. One criterion is obtained from T_ transformation. The other is Nyquist stability criterion. If the oscillation frequency F_0 of the amplifier with choppers opened is higher than the chopper-interrupting frequency Fc, the criterion obtained from T_ transformation is equivalent to Nyquist stability criterion. If F_0 In most cases, Fo>Fc, and the oscillation frequency of the chopper amplifier is equallto that of the amplifier with choppers opened and higher than the chopper-interrupting frequency. The maximum loop gain in the stable state is by 40 decibels larger than that of the chopper amplifier with anti-phase choppers. This value can be easily improved with the increment of time constant of low-pass filter. 半導休チョッパを用いたチョッパ増幅器では，変調チョッパと復調チョッパの位相が同相である場合が多い。この増幅器で負帰還量を多くすると，,一般に高周波の発振が起こる。その周波数は，,チョッパ断続周波数に比ベ非常に高い。しかし，チョッパ動作時における発振周波数は，一般にチョッパ駆動周波数より低いので，このチョッパ増幅器の安定，不安定は，チョッパを開放した時のその増幅器の安定，不安定に依存するように，すなわち，線形回路の安定判利法をあてはめることができるように思われる。 しかし，これに関した精密な解析がなされておらず，本論文で検討を行なった。その結果，チョッパを開放した時の増幅器の発振周波数が，チョッパ断続周波数に比ベ高い場合に限り，線形回路の安定判別法を使用できることが明らかになった。発振周波数が，チョッパ断続周波数に近いか，または低い場合は，Ｔ_変換による漸化式より求めなければならない。 しかし，大部分の場合は，前者に相当するので，安定不安定を容易に計算することができる。この場合の負帰還量の限界を求めたところ，負帰還量の限界は，主に発振周波数と低域通過フィルタの減衰特性によることがわかった。したがって，チョッパ増幅器の交流増幅回路の高周波特性を良くし，低域通過フィルタの減衰量を大きくすることにより，負帰還量を多くすることができ，より安定な直流増幅器を設計することができる。
- 山形大学の論文
- 1971-03-20
著者
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