(3)松代群発地震地域の遊離ガスの生成機構に関する研究(a.地震防災,2.経常研究,2.(1)研究課題一覧,2.研究活動)
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概要
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1965年8月から1967年10月にかけて発生した松代群発地震地域からは現在なお、深部流体が湧出している。採取した河川水と湧水について、酸素同位体比と水素同位体比及び、主要溶存イオンであるNa^+濃度とCl^-濃度を測定し、それらの起源を推定した結果、松代群発地震地域の湧水は二液混合で説明できることが明らかになった。一方は酸素同位体比と水素同位体比がそれぞれ、およそδ^<18>O=-11‰、δD=-78‰の浅層水であり、他方は酸素同位体比と水素同位体比がそれぞれ、およそδ^<18>O=+5‰〜+10‰、δD=-45‰〜-15‰の安山岩マグマ水の可能性が高い。松代群発地震地域に存在する地震波反射面の深度から、安山岩マグマ水はおよそ地下15kmに存在することが予想される。この安山岩マグマ水はおよそ35万年前に皆神山を形成したマグマから脱水したマグマ水と思われる。湧水中の遊離ガスの主成分であるCO_2の炭素同位体比がδ^<13>C=-7.1‰〜-3.1‰であることから、CO_2はマグマ起源と考えられることが、またCH_4の炭素同位体比がδ^<13>C=-30.4‰〜-18.8‰であることから、CH_4の主な起源は有機物の熱分解であることが明らかになった。熱分解は100℃付近で進行すると予想されるので、CH_4は地下およそ1700mの堆積岩中で生成したものと推定される。
- 2001-10-30
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