ロールプレイを用いた医療面接技術向上への取組み : ST養成の場で求められること

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概要

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言語聴覚士養成の場における,学生の臨床技能・コミュニケーション能力を高めるための試みを行った.その方法として,「医療面接技術」について簡単な講義を行い,その後ロールプレイを実施,さらにその上でアンケートを用いて講義とロールプレイの必要性および有効性を検討した.その結果,参加および回答した30名全ての学生が,今回のような実践的な取組みについて肯定的な回答を寄せた.また,回答の中には更に具体的な改善点,要望も述べられるなど,学生の積極的な姿勢もみられた.多くの学生は,臨床実習等で,まず患者とのラポート形成に苦労しており,このような取組みを充実させることで,「コミュニケーション能力」の向上が期待できると考えた.現在,医師や歯科医師を養成する現場では卒業時に求められる臨床実践能力を強化するべくOSCE(客観的臨床能力試験)等を取り入れた教育が急速に進展しており,今後はコメディカルである言語聴覚士についても同様の取組みが求められると考える.

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