怖れを共有する社会 : リスク社会論の可能性(<小特集>日本における情報と「怖れ」,平成14年度 社会情報学部総合学科型プロジェクト研究報告)
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概要
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本論文はウルリッヒ・ペックのリスク社会論(1986)の可能性を探るものである。最初に、導入として、2001年に日本で起こった「BSEパニック」について描写し、Beckが15年前に提案したリスク社会のあらゆる特徴をこの「パニック」が示していることを指摘している。次に、リスク社会論の土台となっている近代化論のロジックと射程を検討している。本論文はこのことを通じて彼の理論がもつ可能性を提示するものである。リスク社会においては、欠乏ではなくて不安こそが人々の間に連帯を生むというアイディアが基本になっている。
- 群馬大学の論文
- 2005-03-31
著者
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