社会秩序の正統性と安定性 : Habermasにおける法の概念
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概要
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Habermasにおける法の概念は80年代と90年代では様相を異にする。以前は両義的な役割を担っていた法は、今や、コミュニケーション権力を行政権力に転換するためのメディアという、より積極的な役割を果たすようになった。しかしこの理論的変化の意味は十分明らかにされておらず、本論はその解明を目指すものである。この変化の中心的な理由は、『事実性と妥当性』において望ましい社会の像が刷新されていることにある。それは、正統性と安定性という二つの要請を同時に充たす社会秩序の構想である。
- 群馬大学の論文
- 2003-03-31
著者
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