幼児教育志望者の性格タイプ傾向についての考察(II) : [○!R]MBTIグループ体験を通して
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概要
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大野・吉村(2005a)は幼稚園教諭、保育士を志す集団には、MBTIでいうF(感情)指向を示す者が多く、それに村する劣等機能が優勢なT(思考)指向の者が少ないことを明らかにした。本研究は、幼稚園教諭、保育士などを志望する学生に具体的な場面を仮想してもらい、そこで子どもをどのように指導をするかをF指向、T指向別に質的な違いを明らかにした。その結果、「公平な判断をする」という一場面に於いて、F指向の対象者は、子ども達の気持ちが同じように納得する判断を優先するのに対し、T指向の対象者は、普遍的な基準を用いた判断を優先した。ところが子どもの性格によって受け入れが容易な場合とそうでない場合が予想でき、特にF指向の教師が多い教育現場では、T指向の子どもが自分の得意でない判断の仕方を強いられることになり、活動意欲や自己肯定感を高める支援としては適切でない。そこで、教師が自分の性格を意識することは、子どもを理解することや「教える」というアクションプランを考えるうえで重要であることが指摘された。
著者
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