家庭園芸に関する研究 : 2.鹿児島市民農園について
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概要
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昭和52年度に開園された鹿児島市民農園を対象に圃場を観察して耕作の実態を把握し, あわせて入園者に対するアンケート調査結果をもとに, 家庭園芸の本質を解明する試みを行った.農園の耕作者は壮年層が多く, また自家用車で通園した人が圧倒的に多かった.耕作者の約35%は畑仕事を初めて経験した.入園期間中に全圃場で40数種の植物が栽培され, その大部分は野菜であった.このうち, ダイコン, ホウレンソウ, ハクサイ, タカナは50%以上の入園者によって植えつけられた.作物のできは必ずしも良好とばかりはいえなかったが, 入園者はこの耕作をとおして農作業のむつかしさを実感するとともに, 植物を育てるたのしさを体験した.また入園者は自然のもとで働く健康さや新鮮な野菜がえられたことを喜んだ.以上のような市民農園の実態から, 市民農園を含めた家庭園芸の本質として"猟る喜び"と"育てる喜び"とが確認された.
- 1979-03-19
著者
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